ブルサンなアルバム「東アジアクラブ選手権最終日〜だから、それは溢れ出す〜」 [アルバム]
試合終了直後、自分達と観客席の応援を称える切越選手。うん、いい試合だったね!
皆さんがお気付きの通り、当ブログのTOPの写真は東アジアクラブ選手権後から山原選手のアップ写真のまま
今日まで継続しています。その理由は、この大会での素晴らしいプレーはもちろんなんですけど、この試合後に
強烈なシュートみたいに、その「懸けた思い」を管理人のハートと脳裏にブチ込んでくれたからなんです。
それでは、ここでも「大切なもの」を教えてくれるシーンをお送りして、このアルバムを完結とさせて頂きます。
前田選手を先頭に、胸を張ってコート中央に向かう選手たち。
高田・高橋両選手も、デビューを果たした新人選手たちも。
そんな中、山原選手の異変に気づいた管理人。そして、手を差しのべた選手は・・・、
この日で引退する、高橋選手。
山原選手、汗をぬぐっているのではありません。
それは、汗よりももっとしょっぱいもの。
そう、何故か溢れ出てしまう。そしてまた一人、それをこらえきれない選手がいる。
「汗はコートに流した。けど、涙は落とすものか。」山原選手&櫛田選手。
そして桜井選手までもが・・・。
執念のプレーの山原選手の後を追いかけたチビッ子たち。でも今日だけはゴメン、許してあげてね。
残り「0秒」で打ってくれた桜井選手(現キャプテン)を前田キャプテン(当時)が支える。
この抱擁の瞬間、実はキャプテンの引き継ぎが為されたのかも知れない。
高橋選手を労う切越選手も、目頭が熱くなっているように見える。
そして高田選手へも感謝の想いを。一方、ベンチで涙をこらえる櫛田選手に気づいたのは・・・、
やっぱり高橋選手。少年のように泣きじゃくる?櫛田選手に声をかけて、
その背中を押した。「未来に向かおう。」との如く。
この試合を見た方はわかると思いますが、その全てのプレーに引き込まれてしまったただけにとっても短く
感じました。逆にラスト5秒はものすごく長く、スローモーションの感覚。会場全体が息を飲んだことでしょう。
今年の全国小学生大会の大阪予選で敗れたあと、末っ子のチビ(5年生)が母親に
「なんで○○くん達(6年生)は泣いてるの?」
と聞いたそうです。母親はあえて答えず、「さあ?コーチに聞いてみなさい。」と言ったそうです。
後から聞くとそのコーチは、
「目標に向かって、一生懸命頑張った人だけが涙を流すことができるんだよ。」
と教えてくれたそうです。
もちろん、人前では涙を見せまいという選手も、後から一人になって涙を流す選手もいます。
悔しすぎて、誰かに申し訳なさすぎて、かえって涙を流せなくなる選手もいたことでしょう。
それが「涙という見える物質」となって見えようが見えまいが、選手みんなの気持ちは同じだったと思います。
今回は異例なんですが、試合後の画像だけで完結編としました。
それは、現在今ハンドボールをしている少年少女たちに「どうしても伝えておかなければ」と思ったからです。
そして、今回の試合を見ることが出来なかったチビに、いつか見て欲しいとの想いもありますね、正直。
そのとき、何をどう感じてくれるのかな?なんとなくでも、何かを感じてくれるかなぁ?って思ってます・・・。
では最後に、引退した二人の選手の最後のユニフォーム姿で締めくくりたいと思います。
高田選手が万感の想いを抱いてコートを去り・・・、
高橋選手もまた、アスリートとしての終止符を打った・・・。
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